これまでのバンドアニメとはちょっと(?)テイストが違うと話題の
アニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」
バンドやアイドル物アニメは何だかんだちゃんと見たことはなかったのですが、
MyGOはSNSでは一時「鬱アニメ」だの何だのでザワついたことと、
「これは面白い」「泣ける」
などのコメントをよく見かけた為、1話から見てみることにしました。
#バンドリアニメMyGO
11話もくっそ面白かったわ
春日影を永遠と擦らされるそよりん
おもしれー女だなやっぱ
甘々ママの面影はどこへ
そして楽奈はやりきったかいおばさんの孫だったのか。
だからおもしれー女botなんですねぇ
SPACEがparkingSPACEになってるのになんか時代を感じた pic.twitter.com/b4v2bK4hJV— クレミー・トド「うみねこ」 (@umineko11261125) August 25, 2023
3DCGの動きに違和感
これまでのアイドル物のアニメをちらっと見かけた時に感じていた違和感が
このアニメでも即座に感じられました。
※バンドリ1期はアナログ作画だったらしい
物語としては、いきなりギスギスした雰囲気から始まって引き付けられましたが、
まず3DCGの違和感が先行してしまって、話の内容がスッとは入ってこなかったです。
最初は。
3DCGアニメの描画技術
ここ数年?で急激に増えてきている3DCGアニメ。
ディズニーのようなフル3Dだと原作と全く違うものになってしまう為
2Dの一部を3D化しているそうです。
いろんな表現があり、
「セルルック3D」
「トゥーンレンダリング」
などと言われています。
※3DCGを描画・生成(レンダリング)する技術のうち、手描きイラストやセルアニメを思わせる線・色によって立体モデルを描画する技術。
3DCGアニメの違和感の正体
関節から先の全体が動く
アナログ作画風の人物が3Dとして動く為、
それぞれのパーツ内では変化が無いことと、(瞬きなどはあります)
元が2Dなので、斜めになった時に平面感が助長されてしまうことで
パーツ内の遠近に無理(差異)が生じてしまっているように思います。
「目」は2Dですが、これも貼り付けてある為、表情も単調に見えてしまいます。
髪や服が塊で動く
首が動く度に髪も靡(なび)いているのですが、
髪の束が塊で動いており、
それも毎回同じ塊が同じ様に動いている為
単調過ぎて違和感を覚えてしまうのです。
[引用]Anime cgLab
3DCGなのにコマ割り
3DCGならゲームのような滑らかな動きになるかと思いきや
3Dキャラのまま、コマ割りされており(少しずつ動かし繋げる)
フレームレートはどうなっているかは分かりませんが、
2Dアニメよりもカクカク感が気になりました。
※1コマ1コマで残像が残る感じ
もちろんメリットもある3DCGアニメ
動きに違和感を覚えるなどデメリットはありますが、
もちろんメリットがあるからこそ採用されているはずです。
一度3Dモデルを作成(作画)してしまえば、あとはそれを少しずつ動かすだけなので
コマごとの作画が不要になり、制作時間の短縮に繋がります。
海外はどうか分かりませんが、日本では毎シーズン 新アニメが数十作品も制作・放映されています。
こんな大量のアニメを制作できるキャパあるの!?といつも感心させられます。
特にバンドリなんかは、いろんなメディアが絡んでおり、
スケジュールも凡そ決まっているのでしょう。
そんな中で、アニメの放送も納期遅れは不可。
現場からは「人手不足だ」などの声が聞こえてきそうですが、、
SNSなどのコメントを見る限り、「違和感」を感じる層は少数で、
大半の若い世代は「違和感」を感じていないようです。
つまり「慣れ」であり
最初から3DCDであれば、「違和感」とはならない。
であれば、人手不足&短納期の状況で、3DCGはとりあえずの最善手法になっていると思われます。
3DCGの「違和感」を忘れさせる圧倒的ストーリーの深さ
いきなりバンドの解散から始まる物語。
しかしその明確な理由が分からないまま。
新しい出会い
元に戻ってまたバンドしたいけど、、また壊れるのが怖い。
そんな中で発覚した まさかの「裏切り」
それでも「このままでは終われない」
不器用だけど、それでもいい
その強い想いが再びメンバーを引き寄せた。
いつしか3DCGの違和感が消えており
「感動」へと変わっていきました。
(普通にクオリティも上がっている気がする)
まだ最終回ではないですが、
SNSでの「高評価」は納得のいくものとなりました。
分野は全く違いますが、3Dモデルを制作する大変さはよく分かります。
効率アップできるメリットもありますが、やり直しや追加が難しいデメリットも持ち合わせています。
それらのデメリットを、キャラ設定やストーリーの深さで十二分にカバーしており
バンド・アイドル物のアニメに対する「先入観」が本作品で払拭されました。
今後の展開も楽しみです!